そのココロの動きを多少は知っているつもりだったけど、
実際は理解とは程遠い、表面を撫でていた程度でしか無かったのか。
去年、知らない自分と出会う事が多くて、
経験した事の無い感情に戸惑ってばかりいた。
「会えないだけで胸が痛くなる」ってよく聞くじゃない。
あれ、絶対誇張だと思っていたんだけど違うんだね。
びっくりするぐらい痛むから、最初は病気だと思ったよ。
あと「胸が張り裂けそう」は“裂けそう”じゃなくて
“裂きたい”の方が的確だと思った。少なくとも僕はそう感じた。
そうすれば楽になるんじゃなくて、そうしなければ耐えられないと思った。
嫉妬も知った。そんな激しい感情が自分にあるなんて・・・と驚いた。
そこまで他人を全力で求めた事が無かったし、
求める事自体、僕には許さない間違った行為だと思っていたから。
一つ知るたび、自分の醜さやドス黒い部分を自覚しなくてはならなくて、
元々存在していた自己否定の気持ちがどんどん大きくなって、
「ああ、僕の優しいと言われていた部分は、狭い場所で生きていた時しか
発揮されないモノで、それには何の価値も無かったんだな」と気づいたり、
他人からの好意を信じられない気持ちや罪悪感が強まったりした。
どうしたら良いかわからなかった。今も迷子のような気持ちでいる。
