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憂鬱系青羊な RM307 の月一エッセイブログ Since 2011

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よーく考えよう

今日は少し遠くの整骨院まで行って施術を受けてきた。
腰は相変わらずよく痛むけど、首周りは少し楽になった気がする。
待合室のテレビで9歳の孫を殺害した祖父のニュースが流れていた。
生活苦により将来を悲観し一家心中を計ったのでは、と報道されていた。
憎しみで人を殺すのも悲しいけど、そんな理由で人を・・・
それも自分の孫の命を奪ってしまうのはとても悲しい。
最初は祖父に対して怒りを感じていたけど、きっと追い詰められて
いっぱい悩んだのだろうし、もしかしたら精神状態もよくなかったのかも、
なんて考えると、第三者の僕が責める資格は無いかもしれない。
でも、他にも道はあったはずなのに。まだ9歳なのに。
子どもが犠牲になる事件は本当にやるせない。

お金よりも価値があるモノはたくさんあると思って生きてきたけど
(僕は青臭かったり小っ恥ずしかったりする事を平気で言うキャラなので
一番素晴らしいモノは愛だ!と堂々と言うよ)、
おとなになってからやっぱりお金も大事だな・・・と思う事が多くなった。
お金には金額以上の価値は無いけれど、やっぱり日本で暮らしていくには
どうしても必要だし、無いと不便な事がたくさんある。
それでも、お金なんかの為に人を傷つけたり命が奪われたりする事は、
何だか・・・何だろう。上手く言えないけど、嫌だな・・・と思う。
うちは貧乏だったのでお金が無い寂しさはわかる部分もあるのだけれど。

父親は仕事が続かない人で(僕の知る限りでは6回転職している)、
収入も少なく、中学生の頃は借金もあった。お年玉やおこづかいは無し。
わがままを言って困らせるのが申し訳無かったので、
小さい頃から欲しいモノがあっても我慢する事が多かった。
(そういう部分ではわりと良い子だったんじゃないかと思う)
けど当時は我慢しているという感覚は無かったかもしれないな。
それは当たり前の事だったから。今でもそれが正しかったと思ってる。
どうして家にはお金が無いんだろう・・・と悲しくなったり、
欲しいモノを持っている友だちを羨んだりする事は時々あったけれど、
次第に「ふん、モノ無くたって平気だよ」と意地を張るようになった。
「そんなモノ無くても面白い遊びを考えつくもんね!」みたいな。
でも、小学生から貯めていた貯金が中学の学生服と学生鞄になった時は
悲しかったなぁ。「うちには制服を買うお金も無いのか」とがっかりした。
平気なフリをしていても、やっぱり我慢する事は辛かったのだろうと思う。
今思うと、そういう部分でも父親を恨んでいたみたいだ。

話の方向性がずれていつの間にか僕の昔語りになってしまったな・・・。

お金は確かに大事だけれど、大切なモノでも重要なモノでも無いんだよ。
無かったら生活に苦労して、辛い思いをたくさんするかもしれないけれど、
心中なんてしないで。幼い子どもの命を奪わないで。
誰にも届かない言葉だけど、とにかくそれを書きたかった。


終わり。