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憂鬱系青羊のエッセイ的なブログ

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地震から八年 「地震イツモノート」を読みました

先日数日間気温が高い日が続き、このまま暖かくなるのかな?とのん気に
考えていたけど、ここ最近また寒いですね・・・。僕は風邪を引きました。
高熱は下がったのだけど、なぜか今も微熱が続いている。鼻づまりもひどい。
早く治ると良いのだけど。久しぶりに健康のありがたみを痛感しております。
みなさまもお気をつけて。体調を崩されているひとは早く治りますように。


(前回から一ヶ月経っていないけど)この一ヶ月で更新された好きな作品は、
ブロンドロイド」、「誠にご愁傷様です」、「今宵満月にて/短編置き場」、
リミット~2nd~」、「ホーリーエンジェル」、「アンティーク」など。
感想はいずれも新ブログの方に書いているのでこちらでは割愛します。

投稿したしたものは「百合少女交響曲」のショートエピソード4コマを
4ページ。お読みくださり、また感想をくださりありがとうございました!
コメント返信をこのブログで行っているので、良ければごらんください。

「百合少女交響曲♪」閑話の一コマ

投稿した「百合少女交響曲♪」閑話の一コマ

あとはきぼんFA祭り用のFA作業。現在3枚まで描いています。残りは2枚。

 

今日は八年前に東日本大震災が起きた日。毎年この日にブログを更新している。
国元兵太先生の事を思い出す日でもある。まぁ実際は今日以外にもたまーに
思い出しているのだけど。先日も国元先生の作品にコメントが寄せられていた。
「人々のココロの中で生きている」というのはこういう事なのかな、と思う。


さて今年も地震に関する話を。今回は「地震イツモノート」という本の感想。
阪神・淡路大震災で被災された人々の話をまとめた「キモチの防災マニュアル」。
防災が特別な努力では無く、生活の中に自然にあって欲しいというところから
地震モシモノート」では無く「地震イツモノート」と名付けられました。
経験談や救援活動、避難生活で行った工夫や備えについて書かれています。
全153ページでイラストが多いので、わかりやすいし読みやすいと思います。


初めに、地震が起こった時にその揺れをどう感じたかについて書かれています。
「飛行機や宇宙船が落ちてきたと思った」、「テポドンが着弾したと思った」、
「地球が崩壊するかと思った」など、地震と気づかない人が多かったようです。
それまで知っていた地震とはまったく別物に感じるほどの衝撃だったのかな。
この時の揺れって、たった10秒だったんですね・・・。そんなに短い時間で
あれだけの甚大な被害や死傷者を出したと思うと、本当に地震は怖いな・・・。
真っ暗闇で、街は不気味なほど静かだったという。生きた心地がしないだろうな。
また、街がガス臭かったという声も。あちこちでガス漏れの危険がある為、
ライターなど火を点けて明かりにするのはやめた方が良いと書かれてあった。

それと浅学の為初めて知ったのだけど、最大の問題の一つと言われるくらい
ほこりが大量に舞うらしい。マスクやレインコートがあると良いとの事。
たしかに建物が倒壊する映像などを観ると、粉塵がすごかったな・・・なるほど。
また見覚えのある建築物が失われる事で、土地勘が狂ってしまう問題も浮上する。
思えば平常時でも、更地になっている場所を見て「ここに何が建っていたっけ?」
と思い出せない事がよくある。もしも地震によって街全体がそんな状態に
なったら・・・。普段から公園や道について知っておこうと書かれていた。

その他にも、あると便利な道具、洗わなくても良いようにお皿にはラップを
敷くなどの基本的な情報や、「できなくなる事」についても書かれています。
明かりをつける事すらできなくなる、暖房や冷房も、と考えると厳しい。
でもどちらかというと、人との関わりについての話の方が重要かもしれない。
この時の被災者は30万人、救助隊は1万人。救助隊が救った命より、消防団
市民が救った命の方が多かったようです。救助活動もできる限り自分で行う、
その為の方法や役立った物についても書かれているので、より実用的かも。

普段から近所付き合いがあり、あいさつを交わしたり助け合ったりしている、
それにより誰が居て誰が居ないかがすぐわかったり、物資をシェアしたり、
助けを求めやすかったりする、そして励まし合って毎日を生き抜く事が
できるというメリットが書かれていた。実際に被害から立ち直っていくのが
早かった共同体は、そんな仲の良いまとまったところからだったという。
僕は今の家に引っ越してきてからはお隣さんぐらいしか近所の人を知らない。
田舎でもそういう事があるのだから、一般的に近所付き合いが希薄と言われる
都会だったらなかなか難しいかもしれない。ただでさえ難しい人間関係、
それが震災によりさらに不安定になるけど、団結して立ち向かえたら良いな。
特に避難所で生活する時は、否が応でも他人と暮らさないといけないのだから。


避難所生活では、人情が身にしみたという意見もあったし、人の嫌な面を
たくさん見たという意見もあった。物資を仲良く分け合ったところもあるし、
取り合う大人たちが居たところもあったの事。食べ物を配る学校関係者に対し、
配給が少ないと不満を持った人が「スタッフが最初に食べてるんやろ!」と
いらだちをぶつけたという話もあった。このへんの話は子どもの頃に読んだ
ズッコケ脅威の大震災」でも書かれていたので、わりと覚えている。
ストレスは相当溜まるだろうな。僕も特に集団生活が苦手な人間だから、
きっと常にいらいらしてしまうだろうと思う。余震の恐怖もあるだろうし。
でもそれを他人にぶつけないようにしたいな。難しいかもだけど、少なくとも
助けてくれるスタッフさんたちにぶつけるような人間にはなりたくない。
そんな人を責める事ができるのは、僕が被災しておらず平和に生活できている
恵まれた人間だからで、本来僕に責める資格は無いのかもしれないけど・・・。

ライフラインが復旧したのは七ヶ月後、全仮設住宅が解消されたのは五年後。
徐々に地震が人々の記憶から薄れていっても、そんなに長い時間避難生活は
続くのだな・・・。その後も完全に元通りの暮らしができるとは限らないし。
東日本大震災に至っては八年が経った今も5万人以上が避難生活を送っている。
仮設住宅に住む人も3400人居るという。八年経っても・・・と考えるとつらい。
他の人がたくさん言っているだろうからわざわざ僕が言う必要も無いんだけど、
東京オリンピックなんぞにお金をかけている余裕なんて無いんじゃないの???
そんな政府だったり、助けを呼ぶ声をかき消すマスコミのヘリの話だったりに
読んでいて腹を立てた。でも何もしていない僕に責める資格は無いのかな。


上で学校関係者と書いたけど、避難所が学校の場合、校長先生が主導で
避難所の運営や救援物資の配給などを行っていたらしい。なるほど、学校には
そんな役割もあるのだな・・・。学校ってぜんぜん好きじゃなかったけど、
当たり前の教育機関としてだけでは無く、そういう部分でも重要な場所なんだな。

学校の先生や医療関係者、地元の消防団など。自分や家族が被災していても、
市民の為に活動していたという。すごいよね。僕だったら動けないと思う。
家族の安否を確認したかったけど仕事を放り出す事もできず、葛藤していた
消防士さんの話も載っていた。想像できないほどキツかっただろうな。
単に仕事だからというだけでは無く、他人の為を思って行動できる人はすごい。
去年祖母が倒れて救急隊員の人たちやお医者さんたちを見た時も思ったけど、
僕たちはそんなプロフェッショナルな人々に日々支えられているのだなぁ。
幼稚な僕にはとてもじゃないけどできない事だな・・・。でもそうやって
自分とは違う人間だからできるんだと思うんじゃなく、自分もできるように
ならないといけないのだよなぁ・・・果てしなく難易度が高く感じるけど。


最後に「防災といわない防災」と呼ばれる活動についても書かれている。
防災訓練という呼びかけに応じて集まる人の顔ぶれは決まっている為、
もちろんそれも重要だけど、地域活動に防災をそっと盛り込む事によって
地域防災を進めようという活動らしい。たとえば「防災拠点を知ろう」と
呼びかけるのでは無く「街を探検しよう」というテーマを掲げて、
子どもたちと地域を探検する事によって防災拠点やその用途などを知る
「わが街再発見ワークショップ」、他にもゲーム形式で学べるイベントなど。
なるほどな!これなら防災訓練よりも参加しやすいし楽しむ事もできる。
どうやって訓練に参加する人を増やすか、じゃなく、楽しむところから考えた
こういうアプローチの仕方もあるのだな!と目からうろこが落ちました。

これを読んで僕が真っ先に思ったのは、他作品の宣伝も同じかも、という事。
リンクを貼って面白いよと宣伝しても、現状誰も興味を持ってくれない。
でも何か他の楽しめる事柄の中にその作品の要素を折り込む事ができたら、
自然とその作品を知りたいと思えるようにできたら・・・と思ったのだ。
まぁそれが簡単にできたら苦労はしないんだけどね。でも参考になりました。


以上、今回も感想より単なる紹介部分の方が多くなってしまいましたが。
いろいろ勉強になりました。防災への意識がまったく無い不真面目な僕だけど、
こうやって少しでも防災について考える時間を持つ事が大切だなと思いました。
こういう知識をまったく使わず一生を終える事ができたら一番良いんだけどね。
もちろん自分だけじゃなく、好きな作者さんたちもそうでありますように。
そして今もなお避難生活を送っている人々が早く元の生活に戻れますよう、
後遺症やPTSDを負ってつらい思いをしている人々の傷が早く癒えますように。
いちおう毎日簡単にお祈りしていたりするけど、改めて祈念します。終わり。

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