昔とは別人・・・とまでは言わないけど、性格は結構変わったかな。
昔は本当に適当な人間でした。他人の気持ちなんて考えた事も無かった。
(・・・今もそうかもしれないけど、昔程では無い・・・と思う)
周囲を見回しても、僕より性質の悪い人間は存在しないように思えた。
そういう思考は誰もが陥るモノなのかもしれないけど、
客観的に見て本当に性格が歪んだ残念な人間だったと思う。
そして様々な場面で「他人が普通に持ち合わせている大切な感情が
自分には無い」と感じる事が多かった。自分は欠陥品だ・・・と。
高校二年生の頃、悲しみ以外の感情がほとんど無い時期があった。
当時母親に「惰性で生きている」と指摘された覚えがある。
(これも「今は違う」と否定できない事だけど・・・)
本を読んでいる時が唯一幸せだった。村上春樹を読み始めたのがこの頃だ。
三年前は自分の生きる能力の低さにうんざり・・・って感じだったかな。
ストレスで体を壊して自宅療養していた時、絶クレと出会った。
その一年後、絵を描き始めた。
時間の経過とともにココロが変化していった気がする。
今は何かに感動する事ができる。他人を愛しいと思う事もできる。
それは本当に幸せな事だ。きゃあ、また青臭くて気恥ずかしい事を。
一番のキッカケはやっぱり絵を描き始めた事だろうな。
最近は毎日文章を書いていたけれど、絵の事も忘れないであげよう。
これからは時間が無くなっていく一方だけど、それでも・・・。
今度は自分から少しずつ変えていかなきゃいけないんだね。
自分が自分を認めてあげなくちゃいけないのかー。
インフルエンザの時、解熱剤を飲んで一日寝ていたら、
翌朝熱が下がってすっきりした気持ちで起きるみたいに
(「デッドエンドの思い出」という小説にそんな感じの比喩があった)
現状が良くなる事を期待してたけど、実際は長い長い時間を要するのだな。
それを面倒くさがってはいけないのか・・・。
劇的な出会いや何らかのショックで変わる物事ももちろんあるだろうけど、
それを待っているの受け身で、駄目な事だろうな、やっぱり。
生きる事って本当に難しいんだ。そして僕が居るのはまだその入口なのか。
困ったな。泣きたくなるくらい途方も無い道のりだ。
独りで歩いている自分の姿を想像すると恐ろしくなって胸の奥が冷えていく。
月がずっと照らしていてくれたらな。せつない。