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憂鬱系青羊な RM307 の月一エッセイブログ Since 2011

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地震から四年 鷲崎健さんの阪神淡路大震災の思い出話

新ブログ、前回の更新から新都社関係の事はあまり書いていません。
週刊少年VIP10周年に週刊少年VIPの好きな作品を紹介したのと、
http://rm307.hateblo.jp/entry/2015/02/22/214406
こちら電算部の感想と紹介記事を書いたくらいです。あ、FAも描いたな。
http://rm307.hateblo.jp/entry/2015/03/04/220232
あと10周年集合絵にも参加しました。いよいよ明後日ですね。楽しみ。

 

震災から今日で四年。毎年書いているけど、本当に早いなぁ・・・。
もうずいぶんと過去の事のように思うけど、今も1万3000人が仮設住宅
暮らしているそうだし、原発の問題もある。他にも問題は山積み。
すべてが元通り、になる事は不可能だけど、一刻も早く問題が解決して
みんなが安心して安全に暮らせるようになって欲しいと思う。そして、
国元兵太先生の事は今でも忘れていない。いつまでも待ち続けたい。
さて毎年暗い内容になりがちなので、今年は明るい事を書こうと思います。

先月、金曜日に放送されている2hというラジオ番組で、パーソナリティの
鷲崎健さんが「フラワーテント」というイベントから生中継をされていた。
このイベントは、神戸で被災された鷲崎さんが阪神淡路大震災の翌月から
一ヶ月間、人々に元気を与えたいと思って立ち上げられたライブステージ。
プロアマ問わず様々な方がステージに立ち歌を届けた。そして今年、
震災から20年の節目の年に、震災を風化させないよう再び開催された。
http://kobe.keizai.biz/headline/1966/
当時二十歳そこそこの学生だった鷲崎さんたちが、友人やいろんな大人に
声をかけて企画、運営をされた。無償で。本当にすごい事だと思う。

この放送では前半にトークと歌を、後半から照明スタッフとして運営
されていたお兄さん、イベントの主催者でお友だちでもある方をゲストに
呼んで20年前の思い出などを語っていた。これがとても面白かった。
機材の管理の為にテントで寝泊まりをしていて、「地震で生き残ったのに
寒くて死にかけた」とか(寝そうになったらビンタで起こしてくれ)、
炊飯器が持ち込まれた時、炊き上がる頃には電力の消費量が増え照明に
影響が出るので、「そろそろ炊き上がりますよ」という指示を照明に
出さないといけなかったとか(照明もご飯を食べるからすぐ暗くした)、
もっこすラーメン」というお店がご飯を調達できる事になってカレーを
振る舞っていたのだけど、しばらくしてラーメンも仕入れる事ができ、
「ラーメン始めました」と告知をしていた話とか(新メニューみたいに)、
東京に住んでいたお兄さんが家族を探しに来た時、避難所の学校で
お母さんを見つけたのだけど、おなかを押さえて苦しそうにしていたので
「大丈夫か!」と駆け寄ったら「・・・おなかいっぱい」と言われた話とか
(物が無いのに!そしてなぜかちょっと太っていたという)、
安否を心配した友だちが避難所へ行くと、鷲崎さんがサッカーゴールを
ハンモック代わりにして寝転がりながら優雅に本を読んでいた話とか、
鷲崎さんが彼女の家に野菜を大量に届けに行ったら、鍋にして一日で
食べてしまった話とか(でもそれで風邪が治ったらしい。野菜は偉大)。
書いてみると面白さが伝わりませんね。トークだと楽しいのだけど。

聴くまでは「震災の時の辛い事や大変だった事を話してくれるだろう」
と思っていたので、愉快な話ばかりで驚いてしまった。でも良かったな。
「暗くなってしまうから楽しい事をしようとしていたら、20年経つと
楽しい話ばかりを思い出す」という言葉が印象的だった。大変な事も
山ほどあったけど、みんな大変だったから大変だとは思わなかった、
という話を聞いてただただすごいな、と思った。なかなかできる事では
無い。僕がその立場だったら、すぐに病んで倒れてしまうかもしれない。

人の力ってすごいですね。イベントを企画、運営される人も、復興の為
尽力されるボランティアの人たちも。もうすごいしか言えないや。
今の僕は自分の為に生きる事でいっぱいいっぱいだけど(自分の事も
満足にできない事ばかりだけど)、いつか他人の為に動けるような人に
なる事ができたら良いな・・・。本当に難しそうだけど。終わり。
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